【池袋】アニメバーCalicoができるまで!
アニソンバーオタクである調査員にとって新しい店ができるということはそれだけで心躍る出来事だ。お店が新しく増えること自体が喜びであり、文化の広がりを感じる瞬間もまた然り。ここまで書いていると調査員がまるで変態のような人である気がしてきたが、気のせいであると信じたい。
そんな調査員に朗報が入ったのは2018年11月。当時新規オープン準備中であった池袋のアニメバーCalicoから、アニメバーができるまでの取材協力をいただけることになったのである。
これからできようとしているお店の準備を見させてもらえるとは、何たる幸運であることか。僥倖……っ!
目次
アニメバーのできるまで(物件)
アニメバーができるまでを簡単にまとめます。
開店までに必要なこと
アニメバーの開店に必要なこととして①コンセプト②設備③人(採用、教育)④メニューなどが挙げられる。今回取材できたのは②設備、特に物件と内装である。
居抜き物件がおススメ
前の店舗が退去した後に設備をある程度そのまま入居する、いわゆる「居抜き物件」は、最初の設備投資が抑えられるのでおススメ。デメリットとしては、前のお店の内装の影響をある程度受けることだという。もし内装を自分好みにしたいという気持ちが強いなら、ある程度の潤沢な資金を手元に用意してから準備に取り掛かった方がよさそうだ。
通常は立ち入れないキッチン回りの写真撮影ができたのも、開店のための準備中だったからに他ならない。物件の引き渡しとほぼ時を同じくして取材に入ったのだが、前の店舗の残していった物品が多数見受けられる。こうしたラッキーがあることも、居抜き物件をおススメしたい理由なのだとか。
不動産屋さんに相談してみよう
とはいえ、なかなか居抜き物件を目当てに物件を探すことは難しい。そうしたとき、やはりプロに頼むのが安心である。アニメバーを出店する地域が決まったら、その街の不動産屋に相談してみると強い。出店したい地域の雰囲気などを知り尽くしていて、自分がやりたいお店がうまくマッチするかどうか、予算とコンセプトに合った物件を見繕ってくれたりもする。頼もしい存在だ。
ソファやテーブルなどの設備が残されていることは心強い。そういった店舗の退去情報が真っ先に入るという点でも不動産屋さんの存在は大きい。気になる物件の退去情報が出たら、順番待ちを申し込むことができる場合もあるそうだ。
アニメバーのできるまで(内装)
内装作業の真っただ中にお邪魔してきた。
カウンターなどの修繕
カウンターの「へり」は色が剥げたりへこみができていたりする。これを修繕してきれいな状態にする作業を一緒にやってきた。
エアーウレタンを吹き付けた後はパテで埋める。
そしてパテをサンドペーパーで削っていく。できるだけ滑らかになるように丹精込めて。色塗りをしてキレイなバーカウンターが仕上がるのです。
同じような作業を棚の方も行う。
有機溶剤の匂いで充満するので、適度に換気しながら作業をした方がよさそうだ。
カラオケの設置
キャリコはカラオケメインではないアニメバーとなる予定だが、カラオケ機を設置していた。最新機種のJOYSOUND MAX2だ。店の音響、モニターと裏側で配線する作業が行われていた。
アニメバーの完成
そうこうしている間にお店が完成したので、さっそく行ってきた。
姉妹店のすぐ近く
アニメバーCalicoはアニソンカラオケバーきじとらの姉妹店である。きじとらの向かいのビルの2階に、アニメバーCalicoが入っている。
看板だけを見ると国際色豊かなスナックビルのようだ。
料金体系
料金体系は飲み放題1時間2,000円、カラオケは一曲300円。ただしアニソン縛りで、アニソン以外の選曲だと一曲500円×その場にいる人数の料金が発生する。また、表示の金額に消費税が加算される。オープン当初はグラス売りもあったが、2019年1月現在では飲み放題メニューのみとなっている。また、0時以降は3時間で料金が打ち止めとなることも魅力的だ。
プロジェクターによる大画面で見るアニメは最高である。
楽しみ方
アニメバーCalicoは、映像を見ながらアニメや特撮の話を楽しむバーである。キャストと話をして楽しむことがメインではあるが、日々会社などでオタクの本性を隠しているためオタク話に飢えたお客さんもたくさんやってくるお店だ。お客さん同士で語り合うことも最高に楽しくてしょうがない。そのとき流れている映像を見ながらであれば、話のきっかけもつかみやすい。ほんのちょっとの勇気をもって「このアニメ、観てました?」と話しかけることが第一歩である。
また、池袋では数少ない朝までやっているお店なので、様々なバリエーションの客層を持っていることもCalicoの強みだろう。飲み物の種類も数多く、長時間滞在しても飽きることはない。
人と人との交流こそが、バーの楽しみ方の真髄だと調査員は常々思う。アニメバーなどのオタクバー巡りは、当分辞められなさそうだ。