【大阪・ミナミ】ディープでカオスな大阪サブカルの街でオタクバー・アニソンバー・アニメバー巡り
以前、「キタ」と呼ばれる大阪・北新地のオタクバーを紹介したが、大阪にはもう一つ「ミナミ」と呼ばれる繁華街がある。難波、心斎橋、道頓堀、千日前あたりを総称した呼び名であり、エリアとしては結構広い。ビジネス街から観光地、飲み屋街と、実に様々な顔を持つミナミは、大阪の文化のみならず、若者文化とオタク文化が複雑に混ざり合い、カオスの様相を呈している。
そして、ミナミのエリアにも多数のオタクバーがある。オタクバーあるところにおたくば!調査員は現れる。これはもはや常識といえよう。
なお、調査員が大阪・ミナミという単語を知ったのは、漫画「嗚呼!花の応援団」が初である。かの漫画の破天荒な登場人物たちがミナミの街で飲んでいるシーンが描かれており、その影響でガラの悪い街だという勝手なイメージを抱いていた。実際に行ってみるとそんなこともないなと思いつつ、夜が更けてくるとそうでもないなと思いなおす。
そんなディープでカオスな街、ミナミのオタクバーを紹介するため、調査員は難波の駅から千日前に向かって歩いて行った。
なんば戎橋筋の商店街を抜けて10分ほど歩くと千日前だ。千日前には喫茶「穴」というオタクバーがある。
「味園ビル」というサブカル臭がむせ返るような飲み屋ビルの向かいに、これまたディープな飲み屋ビルを発見できる。こちらに喫茶「穴」はある。
目次
喫茶「穴」
喫茶「穴」は大阪・千日前にあるオタクバー。ジャンルとしてはたぶん漫画バーになる。
ものすごくいっぱい漫画が置いてある
喫茶「穴」には漫画がものすごくいっぱい置かれている。
どのくらいあるかというと漫画が積まれすぎてカウンターの向こうの店員さんの顔が見えない程度だ。冗談や誇張ではなくマジで見えんので疑う人は行ってみるといい。
カウンターの上から天井近くまで積まれている。一見するとどこに何があるか分からないように思えるが店の人は的確に覚えているところがオタクバーである。すごいぞ。ちなみに自由に読んでよい。
ヤバいくらいに狭い
喫茶「穴」はとても狭い。座席はカウンター4席だが、お客さんがオーダーした飲み物を出す時にも奥の席まで店員さんの手が届かないので、お客さんが飲み物をリレーして渡すという、オペレーションは人の優しさなどで支えられている。
こちらのコーラも居合わせたお客さん2名の手によって運搬された有難いコーラである。この大量の漫画がなければもっと広くて楽だろうに、そうなってないところがオタクバーがオタクバーである所以。
漫画について喋って過ごす
店内の漫画について喋るもよし、最近みたアニメの話をするもよし。過ごし方は自由。店内にはいろんな漫画が置いてあるので、その漫画についてお店の人や客同士で語り合うのが主な過ごし方。
店内は若干、照明が暗いので、目が悪くならないように気を付けたい。訪れたときはカウンター4席すべて埋まっており、何人か満席で入れなかったくらいの人気店である。
休みは不定期なのでTwitterなどで開店状況を見てから行ってみよう。店に入れるか入れないかは運次第である。がんばれ。
喫茶「穴」を後にして、調査員は道頓堀川を渡り心斎橋方面に向かう。
目指すはサブカルエンターテイメントアニソンバーnooである。
サブカルエンターテイメントアニソンバーnoo
サブカルエンターテイメントアニソンバーnoo(ヌー)は、大阪・心斎橋のアニソンバー。カラオケあり、DJあり。
おしゃれでポップな若者空間
サブカルエンターテイメントアニソンバーnooは、先ほど訪れた喫茶「穴」と比較して、こちらは若者が集まってワイワイあるいはウェイウェイするパターンのアニソンバー。奥の方にDJブースがあり、DJイベントが開催されることもある。大阪でDJ設備のあるアニソンバーは珍しい。
右手奥に見えるルーレットっぽいものはテキーラルーレット。当たった杯数のテキーラショットが出てくる一級の危険物。DJイベント時は大活躍!だとか。
アニメの話をしたり、ゲームをしたり、気の合う友達ができるかもしれない。まぁ、お酒は無理のないようにね。
日によって空気が違う
サブカルエンターテイメントアニソンバーnooの治安が悪そうな紹介ばかりになってしまったが、調査員が訪れた日は穏やかで和やかに飲んで過ごした。日やイベントによってだいぶ店の感じは異なるそうなので、一度行ってみて確かめてみるといいと思う。
行った日がその店のすべてではないことは、オタクバーに共通することなのだから。
帰りに見えたこちらの装置はテキーラサーバー。ものすごい速さで瞬時にテキーラを注げる特級の危険物。これが置いてあるアニソンバーは初めて見た。前言撤回、酒は飲んでも飲まれないようにしよう。
調査員もいいおっさんであるので、デカルチャーな気持ちを抱きながら最後の目的地であるアート・アニメバーOVERを目指す。実は歩いて3分もかからない。
アート・アニメバー OVER
アート・アニメバーOVERは、大阪・心斎橋のアニメバー。
お店の入り口は分かりづらい
アート・アニメバーOVERは、おしゃれな看板が目印のお店だ。
看板の後ろに出入口があるが、それが一見すると扉に見えないかもしれないのが分かりづらいポイント。
よくみると「OVER」と書いてあるので、扉を開こう。この扉に入り階段を上がると店である。
アニメはアート
アート・アニメバーOVERは、アニメをアートと捉え、芸術のように愛でるコンセプトのお店。アニメキャラをモチーフとしたオリジナルカクテルが名物で、オーダーすると作ってもらえる。インスタグラムなどでもオリジナルカクテルを紹介しており、映えること間違いなし。気になったら即フォローである。
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カラオケがない
アート・アニメバーOVERの店内は和風でアニメグッズも置いてあり、アニメの話をして美味しいお酒を飲んで過ごすお店。
タバコも吸えるが、カラオケは無く、静かなアニメバーでしっぽり飲みたい人にとってはお勧めのアニメバーといえる。
冒頭で触れた味園ビルだが、こちらは例えるなら新宿のゴールデン街のように多種多様な飲み屋が詰まっており、サブカル臭でむせ返るような飲み屋ビルである。
味園ビルにもオタクバーがあるのだが、どういうわけか調査員が訪れたその日は休みか、あるいは23時ごろオープンしていてタイミングを逃したか、ずっと行きたいと思っているのに行けてないお店が一軒ある。逃した回数なんと5回。ここまでくると意地になったので、喫茶「穴」に行こうと思ったその日ももちろん調べましたとも。
「すみません、本日お休みです」
巡り合わせが悪いところは、とことん悪いのだなぁ。しかし調査員はあきらめが悪いので、いずれ行ってレポートしたいと思います。(決意)