【東京・新橋】特撮ヒーローバー「サイクロン」でヒーローフィギュアに囲まれて童心を思い出す

小さい頃に見た特撮番組を覚えているだろうか。ウルトラマンやスーパー戦隊、仮面ライダーは現在もシリーズが続いており、ニチアサという言葉も親しまれて久しい。オタクといえばアニメという印象があるが、特撮の方もディープなファンが多いことをご存じだろうか。そして、アニメバーがあるように、特撮バーというものがあるということをご存じだろうか。今回紹介するのは特撮バー・サイクロン。店の名の通り、特撮をコンセプトにしたオタクバーである。

銀座のオタクバー

特撮バー・サイクロンは、銀座または新橋から歩いてすぐのところにある。

サイクロンの位置

銀座駅からはだいたい徒歩7分ほど。どちらかといえば新橋駅の方が近い。周辺は小料理屋やバー、スナックが立ち並ぶ一角である。ストリートビューを参考にされたい。

特撮バーサイクロン ストリートビュー

特撮フィギュアがいっぱい

店内はそれほど広くない。カウンターと合わせて10席ちょっとである。カウンターには特撮のフィギュアが山のように載っている。見たことのあるものから、昭和レトロ感あふれるものまで多数あり、懐かしさから手に取って眺めてしまう。筆者は怪獣映画が好きで、ゴジラやガメラの映画を観に行ったものだ。そんな幼いころの記憶がよみがえる。

サイクロン カウンター

オリジナルカクテル

サイクロンのオリジナルカクテルは特撮ヒーローを題材にしている。他のお客さんが注文していた、緑色のカメレオンのようなフォルムのカクテルを思い出す。ちょうど宇宙戦隊キュウレンジャーが放映されていた頃の話だ。カラフルで美しい極彩色の飲み物は、さぞインスタ映えのする飲み物であろう。

店内の映像は特撮オンリー

店内では特撮番組の映像を流している。平日は懐かしいものから最近の特撮の映像を眺めながらお酒を飲んだり、店員さんとコミュニケーションを取るのが基本的な楽しみ方となる。

同行者は雄叫びを上げる

その日は同行者も一緒にサイクロンに訪問した。同行者は仮面ライダーシリーズが大好きであるが、そもそも特撮にハマったきっかけは戦隊シリーズ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」であるとのこと。それを聞いたバーのマスターが、救急戦隊ゴーゴーファイブの映像を流してくれた。その映像が、同行者の琴線を激しくかき鳴らしてしまったのか、雄叫びを上げて喜んでいた。好きだ。愛している。ああもう、結婚してくれ!等々。映像に推しなどが登場して興奮する気持ちはとてもよくわかるが、親愛なる紳士淑女諸氏は、バーではお静かに。大人のマナーである。

土曜日はカラオケの日

カラオケの設備もあるが、周辺の環境に配慮して土曜日のみカラオケができる日となっている。カラオケができる日に行くと、そこは特撮番組のオープニングテーマやエンディングテーマ、挿入歌にキャラクターソングまで飛び交う特撮カラオケ空間となっているのである。

 

 

 

筆者が小学生の頃、初めて映画館で観た特撮映画はゴジラ対ビオランテだった。嬉しさのあまり夏休みの宿題の絵日記に、ゴジラの絵をでかでかと描いて提出した。その後呼び出されて怒られたことは言うまでもない。超能力研究所のちびっ子になりたかったのである。それから毎年のように公開されたゴジラの映画は、デストロイアまで全て映画館に足を運んだ。レンタルビデオ店で昔のゴジラ映画を借りて観ていた。今にして思えば、オタクへの道を歩き始めるきっかけは特撮映画、特にゴジラ映画だったのかもしれない。

 

サイクロンへの訪問によって、そうした幼き頃の憧憬をありありと思い出すこととなった。小さいころに憧れた特撮ヒーローについて語り合う場として、特撮バー・サイクロンは最高の場所である。