【福岡・天神】世紀末アニソンバー修羅の国、NEW TYPE ANISON-BAR ANiMATRiX

福岡県博多市の天神地域、その北の方に「親不孝通り」という通りがある。元々は予備校が立ち並ぶ地域であるのだが、学生たちが勉強もせず近隣で遊びまくり、これは何と親不孝かということからその名が付いたという一帯だ。居酒屋やバー、ライブハウスやクラブなどが多数営業する飲み屋街として栄えており、先日紹介したノミアソビも親不孝通り近辺で開催されたものである。

街を歩く人は全体的に年齢層が若い気がする。繁華街として中州が有名であるが、ここ天神地域も中州とは少し異なる文化を持った飲み屋街だ。

天神地域にはオタク系飲食店が数多く展開している。その中から今回は、世紀末アニソンバー修羅の国と、系列店であるNEWTYPE ANiSONBAR ANiMATRiXを紹介しよう。

同じグループの店舗であるが、一方は世紀末、一方はNEWTYPEと異なるアニソンバーである。

世紀末アニソンバー

修羅の国は、世紀末アニソンバーである。

どうして修羅の国？

「修羅の国」といえば本来は北九州市のことである。いろいろと議論はあったそうだが、同じ福岡だしまあいいかというノリと勢いによって名付けられたという。略して「しゅらくに」とのこと。

実際に行ってみた

親不孝通りに面したビルに、世紀末アニソンバー修羅の国はある。

店の入り口では世紀末感あふれる胸像が出迎えてくれる。強そう。お店のコンセプトは見ての通り世紀末である。

ここで調査員は怖気づいた。某世紀末作品のように、肩パットやモヒカンの男たちがオフロードバイクにまたがり斧を振り回しながらヒャッハー！とか、汚物は消毒だ！とか、愛など要らぬ！とか、爺その種もみをよこせ！など、そのような光景が広がっているのではないか？お店に入った瞬間に襲われたりしないだろうか？

俺の名を言ってみろ！

入口にこういった胸像が置かれているとか冷静に考えると正気の沙汰ではない。本当にこの扉を開けてもいいのだろうかと数分考えてしまった。

店の中身は……

修羅の国はアニソンバーであり、アニソンが推奨されるカラオケもできるお店である。カラオケの他にはダーツやゲームなどが設置されており、日々バトルがあったりなかったりする。基本はアニソンバーであるので、アニメやアニソンについて語って時々歌って楽しむ。それ以外の遊びもあるよ、というライト層向けのお店の印象だ。

「キャストチェキ」の文言が確認できるとおり、女性キャストによるコンセプトカフェ的なサービスが受けられるお店でもある。世紀末コンセプトであるが、肩パットやモヒカンのコスチュームで接客されるわけではないので注意が必要だ。

会員になるとお得

修羅の国の会員証である。最初は村人から始まり、ポイントを貯めると修羅や羅刹などに昇格する。通常60分3,000円飲み放題のお店だが、会員価格は90分3,000円飲み放題となるので、会員になった方がよりお得に遊べるのだ。

実のところは、美しいキャストによる丁寧な接客を受けられるお店であり、非常に満足のいくコストパフォーマンスである。

中州店もある

修羅の国がオープンして3か月ほど経ったくらいに、中州店もオープンした。お店のコンセプトは同じである。ビルの都合で入口で世紀末感あふれる胸像によるお出迎えはないが、店内のカウンター上に設置されているのでご安心されたい。

NEWTYPE ANiSONBAR ANiMATRiX

NEWTYPE ANiSONBAR ANiMATRiXは、アニソンバーである。

どこにあるの？

修羅の国と同じく親不孝通りに面したビルにある。一階は「やっぱりステーキ」というステーキ屋であった。位置的には、修羅の国から北に、長浜公園の方に1ブロックほど歩いたところにある。バンギャルの皆さんにはドラムロゴスに行く途中と言った方が分かりやすいかもしれない。

お店の雰囲気

NEWTYPEという名前のとおり、近未来的な印象のお店だ。

ダーツやカラオケ、DJブースなど設備が充実している。どちらかというとDJバーに近いように思うが、その日の雰囲気で変わるお店なのだろう。NEWTYPEである。店内は広い。

お店のシステム

飲み放題とちょい飲みプランの2種類の料金体系があり、来店時にどちらかを選択する。その日の気分や遊ぶ時間に合わせて適切なプランを選ぼう。

ショットメニューも充実だ。テキーラベルも設置されているので、あとは……わかるよな？節度を守って楽しく安全に酔っぱらっていただきたい。

フィギュアも多数置かれており、思い出のアニメの話などで盛り上がったりもするだろう。訪れる日によって遊び方を変えられる、そういった点がNEWTYPEなアニソンバーであるのかもしれない。

天神、親不孝通りは今後も注目の地域であろう。オタクバーを中心に、オタク文化がどのように発展していくのか調査員は楽しみである。