【大阪・十三】animebar SUPER TOMOCOは味わい深いアニメバー【スーパートモコ】
大阪・十三は歓楽街。飲み屋、パチンコ店、風俗店、ラブホテルが多数立ち並び、ギンギラギンのネオンが出迎えてくれる素敵な街だ。昭和の空気が街のそこかしこから漂ってくる。次の画像は昼間の十三を撮影したものだが、調査員の言わんとする雰囲気は伝わっていただきいたい。
歓楽街らしくスナックやキャバレーが多数営業する十三に、2020年2月にこっそりとアニメバーがオープンしていた。animebar SUPER TOMOCO(スーパートモコ)という奇想天外な名前のアニメバーは、いったいどのようなスーパーな空間なのだろう。
調査員はさっそく、十三の夜の町へ繰り出したのであった。
目次
animebar SUPER TOMOCOとは
SUPER TOMOCOについて紹介しよう。
スナックビルの一角
十三のスナックビルの一角にSUPER TOMOCOはある。訪れた時期は新型コロナウイルス対策として換気のためドアを開放している店があった。
お店の入り口はこちら。イメージカラーはピンクで強い。というかキツイ。何というか全体的に非常にキョーレツである。一般のピープルではドアを開けることができないのではないか。
アニメバーである!
SUPER TOMOCOはアニメバーである。アニメが好き、特撮が好きな人が集まってお酒を飲む場所であり、カラオケも設置されていてアニソンを歌ったりして過ごす場所ともいえる。
自作のコースター(非売品)が大量にありリクエストも受付中とのこと。画像は特撮作品であるが、アニメ作品のコースターも多数ある。
カラオケはアニソン限定
スーパートモコで歌える歌はアニソン・特撮ソング限定、ボーカロイド曲はアニメタイアップでない限り禁止という、そんじょそこらのアニソンバーに負けない縛りの厳しさである。あらゆる世代のアニソンが歌われているが、どちらかというと最新曲よりも昔めの曲が多く歌われている印象がある。
スーパートモコで遊んできた
調査員にとってオタクバーの扉を開くことなど息をするようなものである。
大量のフィギュアやグッズ
それほど広くない店内にぎっしりとフィギュアやアニメのグッズ、ライダーの変身ベルトなどが飾られている。カウンターもフィギュアなどに占領されてやや手狭な感じ。
満員御礼!
訪れた日はほぼ満員で、店内はアニソンが響き渡り大盛況であった。ギリギリ座ることができたが、とんでもない人気店である。
財布にやさしい
スーパートモコは長時間いれば居るほどお得になるシステム。飲み放題メニューにビールが入っているので、お得感は倍増だろう。
飲み放題・歌い放題
[時間] [料金] [1時間あたり]
2時間 3000円 1500円
3時間 4000円 1330円
4時間 4500円 1125円
5時間 5000円 1000円
※5時間以上は1時間ごとに
1000円プラス
【長時間になるほどお得!!】
調査員はとても楽しい時間を過ごすことができた。
アニメや特撮が大好きなオーナーが、同じようにアニメや特撮、アニソンが好きな人が集まって過ごせる場所を作ろうと思って作られたアニメバーSUPER TOMOCOは、店内の至るところにアニメや特撮への愛を感じた。ぜひ大阪・十三にお越しの際は、SUPER TOMOCOの扉を開けることをためらわないでいただきたい。
スーパートモコで大いに遊んだ翌朝は十三の喫茶店「外国船」で朝食。昭和レトロな外観と、謎の横浜推し、食品サンプルの棚と、調査員の琴線にビートをかき鳴らす喫茶店である。
「アイスコーヒー1つやっけ?」
「アンタ、アイスコーヒー2つって言うたやろ!」
「今日暑いって天気予報で言うとったからよけいに作っておかんと!」
「ホットコーヒーも注文入ってるからね!」
キッチンの方から店のマスターとママの言い争う声が聞こえてくる。マスターが何か言うたびにママが10言い返す。キッチンから聞こえてくるのは戦争だ。ほぼ一方的なものではあるが。
一段落して、キッチンからママがホールに戻ってくる。
「アイスコーヒー2つ、お待たせいたしました」
上品で優雅なマダムの雰囲気を漂わせてママが注文した品を持ってくる。さっきの言い争いは何だったのだろうか。ママがキッチンに戻るとまた声が聞こえてきた。
「アンタ、ホットコーヒーまだ?」
「今いれてるよ」
「さっき言うたやろ!何でできとらんの!」
そしてまたキッチンからママがホールに戻ってくる。
「ホットコーヒー、お待たせいたしました」
先ほどの雰囲気は幻だったかのような上品な接客。同一人物とは思えない。先ほどのような言い争う声が聞こえてさえこなければ、とても上品なママがコーヒーを持ってきてくれて好感が持てました、と書いたところであろう。
「今日あついわ!天気予報嘘つかんわ!」
「アンタ!牛乳は冷蔵庫に入れておかなアカンって!」
「ちょっと気を抜くとすぐ出しっぱなしにして!」
キッチンとホールはベニヤ板一枚で仕切られているだけで声は丸聞こえ。
「モーニングセット、お待たせいたしました」
キッチンでは怒涛の如くしゃべくりまくるママが、ホールでは優雅で上品なウェイトレス。お手本のようなコントを見せられているかのようだ。
周りを見れば、他のお客さんも夫婦のやり取りで笑っている。店のあちこちからクスクスと笑う声が聞こえてくる。大阪・十三は本当に面白い町だなと、思うのであった。