【沖縄・宮古島】日本最南端かつ最西端のアニソンバー、アニソンBAR CORALで気分はパプワ晴れ
調査員のように長年”オタクバーオタク”をやっていると「何でこんなところにオタクバーが?」という店舗を知る機会が多い。こんなところ、というと失礼にあたるかもしれないが、例えば長崎は五島列島にあるホビーバーや、青森は下北半島にあったアニメバーなどがそうだ。このようなローカルなオタクバーは独自の文化生態系を持っていることがあり、調査員はぜひとも生きている間そして営業している間にお店に訪れたいと願っている。訪問が叶わなかったお店も多々あり、閉店の話を知る度に人知れず激しく落胆しているのである。
さて話は変わるが、沖縄旅行の一環でおたくば!調査班は宮古島に飛んできた。
青い空、白い雲、透き通る海、大自然に囲まれた宮古島。
ダイビングなど人気の観光スポットで、近年ではリゾート開発が進み、ホテルやコンドミニアムの建設ラッシュで家賃が急上昇している宮古島である。オタクが行くには相応しくないような気がしないでもない。どちらかといえばパリピ向け、チャキチャキの観光地であるからだ。
そんな宮古島にオタクバーがある。今回は南国の島、宮古島にある日本最南端にして最西端のアニソンバー、アニソンBAR CORALを紹介しよう。(※2020年3月現在)
目次
アニソンBAR CORALとは
アニソンBAR CORALについて紹介する。
店舗紹介文より
おたくば!に掲載している店舗紹介文を参照しよう。
沖縄本島より南西へ約300km。
南海の離島・宮古島でかわいいコスチュームのガールズ達が
お出迎えする、新感覚のコスプレガールズバーです!
アニメ、漫画、コスプレ、etc サブカルチャーを愛する方の為のお店がOPENしました!
憧れのキャラのコスプレスタッフが今夜もお待ちしています。
そこら辺のコンビニに行くかのようにしれっと書いてあるが、宮古島は沖縄本島から300㎞ほど離れており飛行機で1時間ほどかかる。東京ー仙台間に等しく、とても気軽に行ける距離とは言い難い。ちなみに東京からは1800㎞離れている。
料金体系
1時間飲み放題歌い放題2000円、飲み物の種類が増えると2500円。スタッフドリンクも完備。
日本最南端、最西端のアニソンバー
アニソンBAR CORALのざっくりとした場所はこちら。宮古島にアニソンバーがあると話を聞いたときは正直耳を疑ったものだ。マジかよ、と。日本列島より台湾の方が近い。
もう少し先の石垣島にサブカルバーはあったのだが残念ながら閉店してしまった。そんなわけで日本最南端にして最西端のアニソンバーはアニソンBAR CORALである。
実際に行ってきた
アニソンBAR CORALに行ってきた。
繁華街の端の方
飲み屋や居酒屋、お土産屋などが立ち並ぶ宮古島の繁華街「平良」という地域の光景。「ひらら」と読む。宮古島は気温が高く10度を下回るようなことは珍しい。訪れた3月中旬でも半袖で出歩く人が多数であった。夜8時なのに外は泡盛の匂いが漂っていた。これが宮古島の夜か。
繁華街から少し外れた住宅街の一角、一歩路地に入ると真っ暗だから足元に気を付けよう。
一見すると店のように見えないかもしれない建物がアニソンBAR CORALである。
近づくとほら、ちゃんと看板が出ている。
ここが日本最南端、最西端のアニソンバーなのだ。店の入口で思わず感慨深くなり拝んでしまう。やっててくれて、本当にありがとう。傍から見たら一般の方には調査員が飲み屋の前で祈りを捧げている人のように見えたことだろう。
アニメキャラのコスプレをしたスタッフと話しながらジンジャーエールを飲みつつ、ついにここまでやってきたのだと再び感慨にふける。調査員の姿はさぞ不審なお客さんに見えたことだろう。
お店の雰囲気
入口の印象とは異なり広めの店内。カウンターの他にボックス席として円卓があることが特徴。様々なお店を見て回ったが、アニソンバーで円卓は珍しい。
アニメグッズは壁などに飾られている。イベント告知などのお店からのお知らせも。
地元のお客さんが中心
お客さんは地元の人が殆どだ。宮古島の方々ははしご酒が基本なのか、1時間ほどでまた他のお店に旅立っていき、お客さんが入れ代わり立ち代わり訪れていた。こちらの円卓にはおじさん4人組が座り、昭和のアニソンを気持ちよさそうに歌っていた。
調査員はカウンターで隣合わせたお客さんと意気投合。一度は島を出た方だが色々あって戻ってきたとのこと。アニメは大好き、アニソンも大好き、という常連さんであった。共通で好きだというアニソンを歌ってご機嫌になる。先ほどのおじさん4人組とも一緒に大いに盛り上がった。一つ難点を言えば、お店が広いせいかカラオケの音響は少し物足りなく感じた。
このように素敵な出会いがあるのも、調査員がオタクバー巡りをやめられない理由の一つ。そうだよ、今日からは僕たちは友達だ。
こちらは宮古島の居酒屋に貼ってあったポスター。酒は飲んでも飲まれるな、ということ。
帰り道、道端に酔っ払いが何人も落ちていることに気が付く。CORALにもべろんべろんで会話が成り立たない人が顔を出し、店に入らず別のところに行ってしまったのを目撃した。はしご酒が基本で、べろんべろんになるまで飲むのが普通なのだろうか。ただそこは南国の宮古島、夜でも暖かく凍死することはないだろうから安心だ。
自然は豊かで、夜はアニソンバーにも遊びに行ける宮古島は、調査員のつたない説明では伝えきれないほどの魅力にあふれていた。願わくばまた訪れたい場所である。